SiC MOSFET シリコンカーバイトをさわる2
パワエレをやっているとデバイスを飛ばすことが多いのも実際です.パ~ンなんて大きな音が出て火花が散ると心臓が止まるかと思います.
飛ばしましたよSiC MOSFETを.見事に弾け飛んでいます.1つは見た目に変化はありませんが壊れているます.弾け飛んでいる方はどのピンもオープンモードでですが,そうでない方は全てのピンがショートモードでした.
「金持ち父さん貧乏父さん」の著者であるローバート・キヨサキ氏も著書に記していますが,「成功から学ぶことは少ないが,失敗からは多くを学ぶ」と言ってます.まさにそうだと思います.
壊れていたのはSiCだけでなくその周辺にも波及していました.デジタル制御のメインマイコンも飛んでいました.壊れる時に何をやったのかを覚えており,またその修理を通じて多くを学びました.そしてそれをノートに記録しています.貴重な財産です.壊す事でアイデアも生まれます.
ITの世界と違ってハードの世界は物理法則との対話です.どんなにミスの無い見事な回路であっても,実物はこちらの期待通りに動いてくれません.でもITは望む動きをするソースコードを書くだけで動きます.動かいな場合の理由は「記述ミス」と「論理矛盾」だけです.
あわせてGaNも触っているのですが,波形の綺麗さと高電圧の扱いやすさでいえばSiCですね.今回の経験を通じてSiCのノウハウをまとめセミナーの教材にでもしましょうか.
アナログデバイセズ社のセミナーがいよいよ近づいてきました.10月23日の東京と25日の大阪です.私の担当する枠は早い段階から満席だと聞きました.とても感謝するとともに責任の重さを感じております.