定期のアナログ技術セミナーの開催
また久しぶりのblogです.ここ数か月はblogが休みがちでした.本来書き物は好きな方なのですが,プライベートで色々と有り,それどころではなかった数か月でした.私だけでなく同様の問題を抱えておられる方もいらっしゃるかと思いますので,また時期みて詳しく書きたいと思います.(簡単にいうと親の介護の問題です)
さて,毎年アナログデバイセズ社の主催するアナログ技術セミナーでアナログ技術のお話をさせてもらっているのですが,この様な回路セミナーを大阪で定期的に開催する準備を進めております.弊社だけでは力不足なので東京のCQ出版社と組んで行います.まずは月に1回のペースです.
CQ出版社と言えばエレクトロニクス系出版の大手です.そして「CQエレクトロニクス・セミナ」という形で,巣鴨のCQ出版社の社屋で定期的にエレクトロニクスセミナが開催されています.これをそのまま持ってくるのもあるのですが,大阪独自のセミナーを多く投入する予定です.
特徴は,実際に計測器を用意し実験の様子など見てもらうライブセミナーになります.一般のセミナーはパワポを映しながらの座学のみが多いのですが,仕事ができるエンジニアを育てる事が本セミナーの目的なので,このような実践的な形式をとります.
第1回は5/18(金)に決定です.タイトルは「アナログ基礎講座1 雑音理論と低雑音回路の設計とその計測方法」です.場所は新大阪にあるセミナールームで時間は10:00~17:00です.募集はCQ出版社から近々あるでしょう.
タイトルでお気づきかと思いますが,2016年のアナログデバイセズ社のセミナーで私がしゃべった「雑音」の話を再び取り上げます.まずは徹底的な雑音理論の学習.そして実際に雑音を測定する様子を披露し,さらにわざと間違った測定方法を見せてエンジニアが落ちりやすい失敗も学んでいただきます.
エンジニアたるもの「物をさわってなんぼ」「実験を繰り返してなんぼ」です.確かに今の時代はシミュレーションもあるのですが,これは一部の物理法則を模擬しているに過ぎません.実物の電子回路は何十何百という物理法則が一斉に襲い掛かってくる世界です.だから地味な実験の積み重ねは今も重要なのです.
大阪独自のセミナーですが,もちろん新入社員さん向けの内容も多く用意します.そしてプロ向けとしては今ままでのセミナーではあまり取り上げられない,OPアンプの内部回路,トランスインピーダンスアンプ,ピコアンペアメータやnV(ナノボルト)メータ,超低雑音アンプ,超低ひずみ率発振器,電源回路,デジタル制御DCDCコンバータ,ネットワークアナライザを使ってスミスチャートを学ぶ,アナログ回路に特化したプリント基板設計講座など,かなり尖がったものも用意する予定です.
もちろんデジタル系もありますよ.ARMマイコンのファームウェアをゼロから組む,FPGAでカスタムデジタル回路を組む,高速USB回路,スマフォアプリ,そのスマフォアプリでBluetooth通信でハードウェアをコントロールする.などなどガチガチのハードウェアからIoTまで幅広くやりましょう.
また準備が進みましたらご報告いたします.